
年末年始、おいしいものをたくさん食べて、たくさん飲んで、今ごろ胃腸が疲れているという方も多いでしょうね。私もそうなんですけれども…。そこで今日は「胃腸にやさしいメニュー」について、料理研究家の横山タカ子先生をスタジオにお招きして、お話を伺います。
□中澤アナ
どうぞよろしくお願いします。
■横山先生
よろしくお願いします。
□中澤アナ
横山先生、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
■横山先生
明けましておめでとうございます。こちらこそよろしくお願いします。
□中澤アナ
年末年始はお忙しかったですか?
■横山先生
いえ。年末年始はとってもゆったりと過ごしました。
□中澤アナ
先生のお宅は、おせち料理はすべて手作りなんですよね。
■横山先生
そうね。まあ、一応、作るんですよ。
□中澤アナ
今、ちょうど忘年会から新年会と続いて、同級会をやった方もいらっしゃるでしょう。とにかく胃腸フル稼働だったと思うんですよ。きちんと食べながらも胃腸の状態だったり、体調を整えていきたいと思っている方も多いと思いますが、ポイントはどのあたりでしょうか。
■横山先生
まず、飲みすぎ食べすぎで胃もたれとか、胃腸の不快感を持っている方も多いと思うんですよ。そういう方には、まず葉っぱ類とか根菜類を食べて、お腹を綺麗にしていただきたいんです。
□中澤アナ
葉っぱ類、根菜類ですね。
■横山先生
そうすると、食物繊維ですから綺麗になりますよね。あとは、油っぽいものとか冷たいもの、おこたつにあたって冷たいものっていうのはとてもおいしいかもしれないんですけれども、それは避けていただくというのがポイントになりますね。
□中澤アナ
なるほど。胃腸にやさしい食べ物とすると、やっぱり胃酸を抑えるものがいいんですか。
■横山先生
そうですね。まあ、あまり避けてしまうとますます食欲不振になってしまいます。その場合は、食欲を促進するように生姜を食べたりとか、山椒、こしょう、ウコンなどもありますね。そういうもので刺激をしていただきたいです。
□中澤アナ
無刺激でもいけないんですね。
■横山先生
そういうことですね。
□中澤アナ
先生、今日は胃腸にとってもやさしいものをご持参いただきました。
■横山先生
そうなんです。これは「大平(おおびら)」というんですよ。
□中澤アナ
大平?
■横山先生
大きい平と書くんですけど、実は木曽地方の郷土料理なの。
□中澤アナ
へぇー。
■横山先生
すごいでしょ。
□中澤アナ
とっても細かく、さいの目状になっていますね。
■横山先生
今日は根菜類で大根、人参、ごぼう、干ししいたけ、里芋が入っているんですけれども、これらを全部8mm角に刻むんですよ。
□中澤アナ
とっても小さく細かく刻んでありますね。
■横山先生
そして、煮干しで出汁をとったものでコトコト煮込んで、そこに調味料の塩をちょっとと、薄口醤油をちょっとだけなの。
□中澤アナ
ちょっとだけですか。
■横山先生
本当に野菜のお味をいただくという汁物なんですね。
□中澤アナ
ちょっといただいてもいいですか!
■横山先生
どうぞ、あがってください。ここでポイントになるのが里芋なんです。里芋で、ぬめりを出して胃腸を守るんですよ。
□中澤アナ
ほー。では、いただきます。
■横山先生
どうぞ、あがってください。
□中澤アナ
うーん。なんてやさしいんでしょう!
■横山先生
ねっ! やさしくって野菜それぞれの味が、みんな出ていてね。
□中澤アナ
本当にいい味が出てる! お塩と薄口醤油がちょっとだけなんですよね。
■横山先生
それだけなの。
□中澤アナ
それでこんなに甘みや深みが出ているんですか。
■横山先生
"地味深い"という味ですよね。
□中澤アナ
あと、この里芋のとろみがいいですね。
■横山先生
このとろみというのが、芋の中ではとっても低カロリーなんですね。そして、高血圧とか疲労回復とかに有効なカリウムを多く含んでいます。このとろみは「ガラクタン」というんですね。
□中澤アナ
ガラクタン!
■横山先生
そう。ガラクタじゃなくてね。
□中澤アナ
ハハハハハ(笑)。「ン」が付くと全然違うんですね。
■横山先生
これが消化を助けたり、胃液を守ったり、腸を守ってくれるんですよ。
□中澤アナ
私も飲んだり食べてりの年末年始だったんですけれど、身体が喜んでる感じがしますね。
■横山先生
あまり消化のいいものを求めずに、こういう根菜類をしっかり煮込んで、汁ごとたっぷりいただくというのが秘訣ですね。
□中澤アナ
そうですか。ぜひ、みなさんも先生のレシピ(下記参照)を参考に作ってみてはいかでしょうか。とってもおいしいです(キッパリ)!
■横山先生
おいしいでしょ。
□中澤アナ
先生、おせち料理がまだちょっと残っている方もいると思うんですが、おせちの残りを有効利用できるんでしょうか。
■横山先生
みなさん、みじん切りにしてチャーハンなんかにしちゃったりしますけど、そうすると、また油っぽいものを食べちゃうことになるのね。私は、それはそのまま日が経ったものは熱湯を通していただくとか、スティック状に切っていただきます。
□中澤アナ
なるほど。
■横山先生
あと、輪切りにした大根の酢の物。大根をスライサーで輪切りにして、三倍酢に漬けちゃうんですよ。それで巻いて食べるの。
□中澤アナ
へぇー。さっぱりしておいしそう。
■横山先生
酢の物と一緒に、ちょっと残ったものも巻いて食べると、またおいしいんですよ。全然違った味になりますから。
□中澤アナ
例えば、黒豆を煮たものなどを"おつまみ"に、またお酒飲んじゃいそう。聞けばおいしそうなんですもん(可愛らしく)!
■横山先生
お酒もいいんですよ。適量ならね。少量は分泌を促して、そして効果的ですから。いけないのは飲みすぎっていうだけです(キッパリ)。
□中澤アナ
き、気を付けます。
■横山先生
もし、大平ができなかったら、味噌汁の中に小さく切った里芋を入れて、煮ていただくだけでも十分ですからやってみてください。
□中澤アナ
里芋というのはとってもいいというお話が今日はありました。みなさん、胃腸をいたわって、いい一年にしてもらいたいと思います。今日は「胃腸にやさしいメニュー」について、料理研究科の横山タカ子先生にお話を伺いました。ありがとうございました。
■横山先生
ありがとうございました。
【2012年1月17日号】
