
こんにちは! 松本ラジオカーの久野恵美子です。新しい年になりました。今あるものに感謝して、穏やかな笑顔で過ごせる1年になれば、と心から思います。今回ご紹介するのは、いつも元気いっぱいの村田絹子さん。松本駅前で100年以上続く「フレッシュベーカリームラタ」のおかみさんです。
旧梓川村の農家で育った村田さん。田んぼ、家事、PTA活動と、家でも外でも忙しく働くお母さんの姿を見ては、「女性が生き生き働くこと、活躍することは当たり前」だと思っていたそうです。「のびのび育ててもらった。勉強しなさいって言われたことは一度も無かったわね」と笑いながら、小さいころから農作業や食事の支度を家族みんなが協力していたこと、ダンス、音楽、オペラなど、興味があることに積極的に挑戦した高校時代のことなど話してくださいました。
ご主人と結婚して48年。「商売と結婚したみたいだね」と妹さんに言われるほど、仕事を楽しんでいる姿は本当に輝いています。「旦那さんの帰りを家で待っているよりは、商売を一緒にやる方がいいって学生時代から思っていたの」という村田さん、「やっぱり好きなのね。商売が嫌だなぁと思ったこと、一度も無いのよ」と言い切れるのには驚きました。
「昔の駅前は早朝から、上高地や美ヶ原に行く人で溢れてて・・・。そのころはとにかくよく働いた!」、朝5時から夜中1時過ぎまで連日働いていた時代があったそうです。「そのころに比べたら、ね」と言いますが、現在も毎朝6時から店頭に立ち、お客さんを迎えています。村田さんと話すのを楽しみに、毎朝来店するお客さんもいます。また、松本に帰省する度に立ち寄る方、生まれた子どもを連れて数年ぶりに会いに来る方も。「思い出してくれるのが嬉しいよね」と目を細めます。

村田さんは、商店街のおかみさんたちを中心とした「松本おかみさん会」の会長として、お店の外でも活躍しています。「お店や地域を、女性の視点・力で活性化しよう」とイベントに協力したり、県内外のおかみさん会と交流したり。新春の恒例行事「松本あめ市」でも、笑顔で豚汁を振る舞う法被姿の村田さんに会いました。松本を訪れた方や各地で出会う方に、「松本っていいねって思ってもらえるような"おもてなし"の交流をしていきたい」とニッコリ。「全国におかみさん仲間がいるのよ」。

人とのつながりを大切にする村田さんにとって、元気の源はやはり「人と接すること」。お店での出会いはもちろん、外に出て多くの人に行き会って、その人のお話を聴くことをとても大切にしているのが伝わってきます。
また、どんなに忙しくても体調を崩すことはほとんど無いそうです。「お店があると思うと熱も出ない、そういう身体になっちゃったのかな」と笑います。「お父さんに、楽天家だなぁっていつも言われるんだけどね。心配事が無い訳じゃないの、尾を引かないようにしているだけ。くよくよしないことが大事でしょ」。
村田さんが言っていた「自分のやっている仕事が好き、ということは大切ね」という言葉がとても心に響きました。特別に気をつけていることは無くても、村田さんのように、仕事を含め、生きることすべてを前向きに楽しんでいることが健康につながるのかもしれません。

お店や配達の車の中で、SBCラジオを聴いてくださっている村田さん。いつもにこにこ笑顔で「頑張っているね!」と声をかけてくださいます。村田さんにパワーをもらっている人がいっぱいいますが、私もその1人です。これからも街の元気の源でいてくださいね!
次回1月31日号は、SBCラジオ・飯田ラジオカーリポーターの藤川いづみさんのエッセイです。お楽しみに!!

松本ラジオカーリポーター・久野恵美子
【2012年1月17日号】
